なにか、自分の弱いところとか、苦しい気持ちを知られることが、よくないように思ってしまう。
また、人の苦しみや葛藤から目をそむけてしまう。
世の中全体に余裕がなくなり、心の遊びの部分が削られて、ギスギスしているようです。
お釈迦様の真理のひとつは、「人生は苦である」ということです。
生まれてきて、生きていき、やがて死んでいくという運命を人は誰しも持っています。
スタートラインを「人生は苦」であり、「自分は生かされている」というところにおけば、物事の見方が変わってきます。
他人にとっても、人生は苦であり、その気持ちを分かち合う。
その苦しみに共感する。
痛みを知っている人には、包容力・共感する力があります。
心の傷、親しい人に先立たれた喪失感、自分の弱さと向き合う姿勢、・・・。
先日、やることなすことすべてうまくいっている、こんな私にコーチングはなにをしてくれるのか?という女性とお話ししました。
電話でのことなので真偽のほどはわかりませんが、仕事も順調に拡大、たくさんの人を使い、複数の男性との交遊もさかん、とのことです。
いまのマスメディアの成功像に染まり、その世界を浮遊しているようで、とても人間と話している気がしませんでした。
他人の痛みにまったく興味がない、もしくは目を向けない人は、自分の内面に大きな亀裂をかかえています。
逆に、痛みを知っている人は、苦しみを味わいます。その分、生きることの意味をよく考え、「人生は苦である」という軸の上で豊かに生きられるのだと思います。
コーチングは、そのようなことを実感するためのプロセスでもあります。